ウミットベナン(Umit Benan)は、デザイナーであるウミットベナン氏自身の名前を付けたブランドとして、2009年に誕生しています。
デザイナー ウミットベナン
ウミットベナン自身は、トルコ人である両親のもと、ドイツのシュトゥットガルトで生を受け、2歳のときには、トルコのイスタンブールへと移り住むこととなり、15歳の多感な時期を過ごすのでした。
ウミットベナンの父親が、家業でテキスタイルカンパニーを起こしていたこともあり、学校に通いながら、ファッションに関するあらゆる知識を父親から学びました。
高校はスイスにあるルガーノ高校を卒業し、18歳でイギリスのボストンへ行き、ボストン大学に入学します。
マーケティングなどについて学び、幼少期から様々な国々を渡り歩いたウミナットベナンの国際的で、多文化的なキャラクターによって、彼自身のキャラクターが開花し始めたのはちょうどそのころのことです。
そしてアメリカに住み始めた時からデザイナーとしての道を志すのでした。夏の間は、ミラノへドローイングのレッスンを習いに行くなど、デザイナーとしての基礎をひとつひとつ身に付けていました。
そして、大学の学位を取得したのちは、ミラノへ移住し、インスティテュート・マランゴー二(Isutituto Marangni)というイタリアで創立された服飾の専門学校でファッションの修士コースで学ぶことを決意するのです。
そして、二年後には、ロンドンのセントマーチンズにあるロンドン芸術大学(University of the Arts London Central Saint Martins College of Art and Design)のスタイリングコースで学ぶことを決めました。
ウミットベナンが24歳を迎えたころ、アメリカへと再び戻り、ニューヨーク、マンハッタンの芸術大学であるパーソンズ・ニュー・スクール・フォー・デザイン(Parsons The New School for Design)でパターンメイキングの工程を学びます。
ブランドのスタート
その後、ウミットベナンは複数のブランドとのコラボレーション作品を発表しました。2006年、再度イタリアミラノへと戻り、そして2009年にブランドを立ち上げることになります。
ウミットベナンのセカンドコレクションが、「Who’s on Next」という新人発掘コンテストの第一回目のコンペティションで、一位を獲得し、注目を集めることになるのです。
2011年にはトラサルディ(Trussardi)とのコラボレーションを行い、メンズ、レディスの両コレクションのファッションコンサルタントに就任することとなります。
その初めてのコレクションによって、世界中のファッション関係者や、セレクトショップから称賛を受け、話題となり一気に、ウミットベナンの名は世界を駆け巡ることとなったのです。