「普通じゃない」リアルクローズ
アンダーカバー(UNDER COVER)の2008年秋冬のコレクションのテーマは、「UNREALREALCLOTHES」です。このテーマは、ベーシックな洋服にデザイナー高橋盾流儀のアレンジを加えて、「普通じゃない」リアルクローズを提案する意志が盛り込まれています。
2007年春夏コレクション以降から、ダーク印象のコレクションにベーシックな洋服の要素が強くプラスされ、より広い世界観が表現されます。
この2008年秋冬のコレクションでも、オイルドジャケットを再構築したワンピースや、モーターサイクルライダースジャケットにニットの変形ボレロを合わせたルックなど、「普通」にプラスアルファな表現が「普通じゃない」リアルクローズとなっています。
またニットやテーラードジャケットといったワードローブ全般をコレクションで提案し、モデルは全員宇宙人のような被り物をかぶり、ランウェイを歩いている部分も「普通じゃない」リアルクローズとして表現されています。
こだわりのライダースジャケット
メンズコレクションのアンダーカバイズム(UNDER COVERISM)は、ベーシックな洋服のアレンジが色濃く表現されています。中でもライダースジャケットのマスターピースとして今でも販売されているライダースジャケットは、このシーズンから展開されたアイテムです。
デザイナーの高橋盾がヴィンテージのルイスレザー(Lewis Leathers)コレクターであり、究極のライダースを自分の手で作りたいという思いから、革選びからジップのテープ部分に至るまで1つも妥協なく制作しこのライダースが完成しました。
カラー展開も本家ルイスレザーに負けない展開数で、ブラック、ターコイズブルー、ヴィンテージネイビーなど様々です。後に復刻販売としてカラー展開も数が多くなり、リミテッドアイテムとして特別仕様も展開します。
また、オイルドジャケットを再構築したボンテージパンツや、ダブルライダースをインスパイアとしたショルダーバッグやダウンベストなどを展開しました。
メンズコレクションにおいては、ベーシックなアイテムに他の洋服やカルチャー要素をプラスして提案する手法がとられ、多くの支持を獲得したコレクションと言えます。