ヴァレンティノの始まり
ヴァレンティノという名前の付く製品やブランドなどを見かけることがありますが、実際にヴァレンティノというブランドは「ヴァレンティノ・ガラヴァーニ」のことです。
ヴァレンティノは1960年に創立されたイタリア発のファッションで、創立者のヴァレンティノ・ガラヴァーニ(Valentino Clemente Ludovico GARAVANI)は、1932年5月11日に生まれました。
フランスのファッションブランドであるジャン・デッセ(JEAN DESSES)や、ギ・ラロッシュ(Guy Laroche)に師事しアシスタントを経験します。そして1959年、ついに独立を果たすのです。
1960年、ローマのコンドッティ通りに念願のブティックをオープンし、エレガントでラグジュアリーな雰囲気のある、華やかに女性を演出するようなコレクションを展開し始めます。
その後まもなくして、ヴァレンティノ・カラヴァーニはビジネスパートナーとなるジャンカルロ・ジャンメッティ(Giancarlo GIAMMETTI)と出会い、経営面のサポートを受けるようになります。
「白だけの服」
1962年には最初のコレクションとなる「白だけの服」をフィレンツェのピッティ宮殿において発表し、大変注目を集めることとなり一躍国際的にも知られることとなりました。
その後もブランドとしての知名度もどんどん高まり、イタリア国内だけでなくアメリカや日本など世界各国での活動の幅を広げていきます。
「ヴァレンティノ銀座」オープン
1991年には、東京紀尾井町に総売場面積が約600平方メートルのブティックをオープン、2005年には銀座の並木通りに「ヴァレンティノ銀座」をオープンしました。
ブランド創設から48年、2008年のSSコレクションを最後としてヴァレンティノ・カラヴァーニは引退することになりました。
新ディレクターらによるヴァレンティノ
2008-2009 A/Wからは、クリエイティヴ・ディレクターとしてアレッサンドラ・ファキネッティ(Alessandra FACCHINETTI)がレディースウエアラインを担当しています。
また、アクセサリーのデザイナーを務めてきた、ピエール・パオロ・ピッチョーリ(Pier Paolo PICCIOLI)マリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia CHIURI)とピエール・パオロ・ピッチョーリの二人がアクセサリー部門においてのクリエイティヴ・ディレクターとなります。
その後クリエイティヴ・ディレクターの交代を繰り返していくヴァレンティノブランドは、2012年にカタールの王族で投資家グループでもある、メイフーラ・フォー・インベツトメンツに買収されます。
2016年にはマリア・グラツィア・キウリがクリエイティヴ・ディレクターからの退任を発表し、それ以降はピエール・パオロ・ピッチョーリがヴァレンティノのクリエイティヴ・ディレクターを単独で務めています。