ワイルドシングスとは
ワイルドシングス(Wild Things)はフランス人女性登山家のマリー・ミューニエール氏と、米国人登山家のジョン・ボーチャード氏の二人によって1981年にアメリカでスタートしました。
創業者のマリー・ミューニエール氏は、スイスのシャモニーで代々続いているマウンテンガイド一家育ちで、優れた登山用品の重要性を幼い頃より理解していました。マリー氏は、これまで培ってきた知識と経験を駆使し、“軽くてタフでなければいけない”というコンセプトをもとに高性能なプロダクトを生産しています。
外すことのできない定番アイテムたち
ワイルドシングスには、絶大な人気を獲得している定番モデルが存在します。
その中でもデナリジャケットはワイルドシングスを代表するモデルです。1993年にリリースされて以来マイナーチェンジを繰り返しながら生産されています。なんといっても高水準の防水透湿性や保温性、軽量性まで備え、過酷な自然環境にも対応できるようデザインされているのが最大の特徴です。現行モデルにはeVenと呼ばれる汗や脂が付着しないよう加工された最高峰の透湿性を誇る防水素材が使われています。また、中綿には保温性や撥水・速乾性での機能面が優れる人工羽毛のプリマロフトを使用し、申し分ない機能を搭載しているほか、これほどの機能がありながらも、スタイリッシュなデザインで組み合わせるアイテムを選ばないというデザイン面でも万能性を誇ります。ノンネイティブとのコラボレーションで、シルエットをノンネイティブが仕上げ、ゴアテックス3レイヤーを搭載。中綿には、アメリカ軍でも使用されており、独自のフィラメントと製造技術によって高い保温性や耐久性、軽量性を兼ね備えたクライマシールドと呼ばれる素材を使用。さらに裏地には日本発の機能素材ディクロスDNAライトを用い、高い保温性と軽量性の両立を実現しています。
その他にもパンツの中ではクライミングパンツも人気があります。運動性を高める股下のガゼットクロッチ、片手でウエストを調整できるウェビングベルトといったクライマー必須のディテールは、登山だけでなく、日常生活でもその快適さを遺憾なく発揮してくれます。膝下のテーパードが入ったやや細身のスッキリとしたシルエットでドレス寄りに着こなせるのもポイントです。こちらもシンプルなデザインに仕上げられているため、組み合わせを無限に選ぶことができます。
そして、モンスターパーカも外すことはできません。元々は米軍特殊部隊の極寒地用のアウターとして供給されたモデルで、機能性は抜群。薄着でも十分に暖かく表地には撥水加工が施された軽量なナイロン素材を使用しており、冬の頼もしいアウターです。別注やコラボレーションでも多くリリースされており、ワコマリアとのコラボレーションでは、裏地にワコマリアらしいレオパードをあしらった個性抜群の男らしいモンスターパーカが登場し、話題となりました。
ワイルドシングスの今後の動向
プロの登山家用にリリースされていたワイルドシングスですが、機能性だけでなくファッションとしても高い評価を受け、様々なセレクトショップで取り扱いがあります。またそのショップとの別注企画や、ブランドとのコラボレーションを行っています。ウェアだけでなく、バッグなどの小物類でも別注されるなど、ブランドの信頼は折り紙つきです。
ワイルドシングスは設立以来、“軽くてタフでなければいけない”というコンセプトのもと、機能性を高めながら進化してきました。機能面だけでなくデザイン性も高い評価を受けており、毎シーズン様々なブランドとコラボレーションし、ブランドとしての幅が広がっています。使いやすいデザインのアイテムも多いアウトドアブランドになるので、今まで挑戦できていなかった人も挑戦してみてはいかがでしょうか?また今後もレギュラーアイテム以外にコラボレーションにも注目が必要なブランドです。