高い防寒性
アメリカで180年以上も人々に愛されているアウトドアブランドのウールリッチ(WOOLRICH)において、代表的なモデルとされているのがアークティックパーカーです。
1972年、マイナス40度という極寒のアラスカで、パイプラインの建設作業を行う作業員のために開発されたのがウールリッチのアークティックパーカーの最初です。
その防寒性の高さから極寒地でのワークウェアとしてアウトドアを愛する人たちに選ばれ続け、ウールリッチを代表する歴史的名作と言われるまでになりました。
ウールリッチがヒットしたのはブランドの生まれたアメリカだけでなく、おしゃれの国イタリアにおいても人気を呼んでいます。
イタリアでの大ヒット
アークティックパーカーのオリジナルは、フォルムやデザインなど何度か変化を重ねています。
ブランド創業180周年となる2010年には、38年ぶりのリニューアルで話題を集めました。オリジナルから基本のデザインは大きな変更はせずに、ダウンの分量とパターンを調整し、丈の長さが異なるショートとロングを発売します。
オリジナルモデルは重ね着することを考えてたっぷり取られた身幅が特徴でしたが、リニューアルにより肩幅と身幅がすっきりとした印象になりました。
大ヒットとなったイタリアでは、男性たちがスーツやジャケットにショートのアークティックパーカーを合わせて着る姿が多く見られたようです。
サッカーチームのインテル・ミラノがベンチコートとして着用していたことでも話題を集めました。
日本での流行
日本でも、ショートは日本人が着てもしっくりとくる絶妙なサイズ感でバイヤーたちの心を射止め、ジャケットと合わせて着るスタイルが流行となりました。
リニューアル以降、シーズンごとに完成度が高くなるアークティックパーカーの発売を楽しみに待つ人が増え、毎年入荷即完売がお決まりとなります。
進化していくアークティックパーカー
2012年のモデルでは、ジャケットの上から羽織る際、しっかりとジャケットを隠して美しいシルエットになるよう、着丈を4cm延長しました。
また、フードや背中のラインにも微調整が加えって立体感が増し、ジャケットと合わせた時の一体感が増します。
毎年カラーのバリエーションが増え、色を選ぶ楽しみも大きくなりました。2016年には、定番のクロス素材に加えて、素材のメインにマイクロポリを使用した新バージョンが登場します。
汚れがつきにくく撥水性もより高いマイクロポリのバージョンは微光沢があり、定番に比べて上品な仕上がりが特徴でビジネススタイルにハマる一着となりました。
オンやオフの着こなしによって好きな方を選べる魅力が加わります。毎年変化しながら進化していくアークティックパーカーは、満足の防寒性を叶えながら冬のおしゃれを楽しみたい男性に、なくてはならない一着だと言えるでしょう。