ウールリッチの始まり
180年以上の歴史があるアメリカのブランド、ウールリッチ(WOOLRICH)は、1830年にイギリスからの移民であった、ジョン・リッチ2世(John Rich II)がアメリカで初めての毛織工場を建設したのがスタートです。
ブランド設立当初は、馬車を引きながら軍営地を転々として生地を売りまわっていましたが、ひざ掛けやソックスなど自社製品を開発するようになりました。
それらは次第に評価を得るようになり、南北戦争の時には北軍にブランケットを製造し、その後、ハンター用のジャケットなど多くのウール製品を生み出していきました。
バッファローチェック
ウールリッチの高い品質は軍に認められ、第二次世界大戦では莫大のウールリッチ製品を使用して、工場に大きな需要をもたらしました。原料から製品まで一貫生産ができるアメリカで最も信頼のある会社として広く知れ渡るようになりました。
赤と黒が特徴のバッファローチェックは、ハンティングの時にハンター同士が誤射するのを防ぐためにウールリッチが1800年代半ばに開発したものです。
現在でもバッファローチェックはウールリッチのアイコンとしても親しまれており、アメリカンカジュアルの代表ともいえる柄です。
アークティックパーカー
戦後は、伝統的な天然素材のウールやコットンだけでなく、多くの人を満足させるため天然素材とハイテク素材を生地に使用して製作するようになりました。
1970年代、天然ガスのパイプラインをアラスカからアメリカに引く時の作業着として開発されたアークティックパーカーは、寒地用のワークウェアとして開発されたものです。
名門サッカーチームがベンチウォーマーとして使用したことで爆発的ヒットとなり、誕生から30年以上経つ現在でも、ウールリッチを代表する商品として多くのファンを虜にしています。
歴史あるブランド
当初は毛織工場でしたが、その後、原料から生産まで一貫生産ができるまでに成長したウールリッチは、数少ない歴史あるアメリカンブランドです。
長い歴史の中で日々進化を遂げつつも、お客さまを大切にする精神は変わることなく受け継がれているのが、今もなお輝き続けファンの虜にする秘訣です。